2022年7月3日 穂高岳山系/明神岳Ⅴ峰・南西尾根

盛夏の前に、穂高連峰の明神岳Ⅴ峰に登ってきました。

明神岳は一般登山道がなく、バリエーションルートからの登頂のみとなります。

残雪期が最適ですが、この時期でもⅤ峰までなら上高地から日帰りで登れます。

前泊は上高地の西糸屋山荘。

良い宿と良い食事で、大いに盛り上がりました。

前夜、西糸屋の宴会から梓川へ抜け出し、明神だけのシルエットを見上げて翌日の登頂を祈ります。

登頂日は黎明にスタート。

岳沢トレイルを上がっていくと夜が明けて、途中から一般登山道を離れ、南西尾根に取り付きます。

南西尾根下部は倒木の多い急傾斜で日本のアルパインアプローチという感じ。

岩稜はザイルで確保をしながらクライミングです。

岩稜帯を抜けるとシャクナゲの急傾斜を登り、Ⅴ峰台地へ。

一気に展望が広がり、Ⅴ峰の頂上が現れます。

急な岩壁を弱点を縫うように登ると、古いピッケルの刺さった明神岳Ⅴ峰の頂上へ。

上高地が眼下に見下ろせます。

同ルートを慎重に下降して、岳沢湿原へ下降。

鉄板の美しさに疲れが癒えます。

2022年6月12日 北八ヶ岳/河原木場沢・沢登講習会

梅雨の合間に、八ヶ岳で沢登講習会を実施しました。

前泊場所はとっておきの麓の宿で、美味しい食事と酒で入山前祝いでした。

醤油樽入口から入渓。

ぬめりは多いですが、八ヶ岳らしい美しい森の渓谷を行きます。

冬期は凍っているF2もほぼ流心を直登できます。

そして名瀑、醤油樽の滝へ。

奇岩を流れる滝の絶景とマイナスイオンに癒されます。

帰りはウォータースライダーを交えて、木漏れ日の中を下降しました。

2022年6月11日 乾徳山/髭剃岩、頂上側壁

乾徳山旗立岩中央稜の予定でしたが、小雨模様なので変更。

髭剃岩、頂上側壁をトレースしました。

大平高原から入山。

時折霧雨が降る中、アプローチします。

まずは髭剃岩で一般登山道から離れ、スラブチックな岩壁を登ります。

頂上直下でまた登山道を離れ側壁へ。

1ピッチのクライミングで頂上へ至ります。

最後まで雨模様でしたが、なんとか夏の目標ルートに向けた岩登り実践練習山行をこなせました。

2022年6月5日 湯檜曽川水系/東黒沢・沢登講習会

今年二回目の沢登講習会。

谷川岳の沢は新緑がさらに濃くなっていました。

白毛門登山口から入渓。

スノーブリッジは残っていますが、まだしっかりしていると判断して雪のトンネルをくぐります。

上流へ詰めると、美しいナメが広がります。

そしてハナゲの滝へ。

逆層の左岸側を登り、落ち口へ。

さらに美しい渓相を詰め上がると、またスノーブリッジが現れます。

ここもしっかりしているのでくぐって先へ。

下降はウォータースライダーも楽しみながら講習。

下山後は湯檜曽温泉で汗を流して、ネパール料理のダルバートで締めました。

2022年6月4日 那須朝日岳/東南稜

梅雨時は梅雨前線が南に下がる時があり、東北方面では晴れていることがあります。

今年も6月上旬に那須朝日岳に行ってきました。

峰の茶屋からスタート

すぐに一般登山道から外れて、バリエーションラインへ。

梅雨時でもこの快晴!

青空に向かって岩稜を登攀していきます。

最後の直下の岩壁を登ると朝日岳の頂上。

このルートは一般登山道からよく見えるので、岩壁を上がってきた我々に驚いている方もいました。

下山は一般登山道ですが鎖場もあるので慎重に。

下山後は熱々の那須温泉で汗を流しました。

初夏の良い山旅でした。

2022年5月29~30日 前穂高岳/北尾根

GWを過ぎると、7月まで北アルプスは登山者が激減します。

残雪が色濃く残り、まだ一般道は登ることができません。

経験と技術、ルートファインディング力が必要な難易度の高い季節。

そのおかげでとても空いているので、快適な山旅が楽しめます。

上高地は初夏の様相で、ニリンソウが咲き乱れてました。

徳澤でコーヒーソフトを食べて、横尾から涸沢に向かうと途中から雪道になります。

アイゼン、ピッケル必携です。

涸沢では快晴のなか、まずは入山祝い。

翌日の完登を祈念して。

アタック日は未明に出発ですが、この時期は陽が長いのですぐに明るくなります。

雪がある分、ⅤⅥのコルまでは雪壁を上がっていくので早いです。

ⅤⅥから先は夏とほぼ変わらないドライ。

でも、頂上はまだ濃い雪の中でした。

この時期の穂高は、静かなのでおススメです。

ただし、経験と技術がないと、痛い目にあいますのでご注意。

2022年5月22日 谷川岳 湯檜曽川水系/東黒沢 沢登講習会

夏の黒部源流沢登のために、講習会を開催しました。

まだ雪渓が多く残っていましたが、上越の美しい沢を堪能しつつの講習会でした。

白毛門登山口から入渓。

最初はゴーロっぽいですが、そのうちに上越の沢らしい美しいナメが現れます。

美しいナメを進んで、名瀑ハナゲの滝へ。

名前はひどいですが、きれいな滝です。

簡単ですが逆走気味なので、右岸側をロープを出して登ります。

下降はウォータースライダーを楽しみながら。

入渓点に戻ると、初夏の青空と雲が広がってました。

湯檜曽温泉で汗を流し、水上に戻る途中のオープンカフェで薫風を感じながらのランチで締めました。

2022年5月3日~5日 槍ヶ岳/ノーマルルート

GW後半は槍ヶ岳へ。

槍の穂先は凍っていると難易度が上がりますが、気温も高く、快適に登れました。

槍沢ロッジに集合して、まずは前夜祭。

翌日は槍沢をひたすら登ります。槍ヶ岳山荘では美味しい昼食でお腹を満たして、いよいよ槍ヶ岳の穂先へ。

穂先へはかなり雪が溶けていて、この季節としては比較的登りやすいコンディションでした。

快晴無風の中、頂上へ。

遠く立山から黒部源流の山々、後立から常念山脈、笠ヶ岳、白山、乗鞍、穂高連峰と、360°のパノラマでした。

その日は穂高岳山荘の泊まり、翌日はゆっくりと上高地へ下山しました。

2022年5月1日~3日 奥穂高岳/ノーマルルート

GW前半は涸沢へ。

本来は、奥穂と前穂北尾根セットでしたが、まとまった降雪のため奥穂だけとなりました。

上高地から横尾までは雪もなく、ほぼ夏道。

本谷橋あたりから雪が現れアイゼンを装着します。

涸沢に上がる手前で降雪が始まり、初日は結構新雪が積もってしまいました。

翌日は新雪の中、小豆沢を白出乗越へ。

かなりの降雪だったので、トレースはあれどもたまに腿まで埋まります。

雪崩に注意しながら上がり、穂高岳山荘から奥穂へ向かうとまた雪が降り始めました。

頂上付近では風も伴って結構な吹雪。

すっかりトレースの消えた雪岩稜を慎重に下降しました。

2日間で相当の降雪があったので、雪崩リスク回避のため最終日の北尾根は取りやめて下山しました。