2021年7月22日~25日 後立山連峰縦走(爺が岳~鹿島槍ヶ岳~五竜岳~唐松岳~白馬鑓ヶ岳~杓子岳~白馬岳)

tthara

梅雨明けとともに、後立山連峰の縦走に行ってきました。

基本的には一般道の縦走ですが、八峰キレットあり、不帰の嶮あり、難所がおおく体力も必要なルートです。

爺が岳から白馬岳まで、壮大な山旅でした。

扇沢の下、柏原新道から入山。途中雪渓も残っていましたが、種池山荘まで上がってくるとコバイケイソウが咲き乱れていました。

まずは爺が岳を目指します。途中、シャクナゲがまだ咲いていました。爺が岳からは劔岳、立山方面の山々もくっきり。

午後になると剱岳方面から雲が出てきます。雷鳥の夫婦に出くわしたと思ったら、冷池山荘についた後にこの時期特有のにわか雨がやってきました。

翌日も午後からのにわか雨を警戒して黎明に出発。劔岳、立山に日が当たった後、東の空からご来光。布引山を越えて鹿島槍へ。北峰からは、いよいよ八峰キレットに入ります。

八峰キレットは断崖のトラバースから始まり、険しく際どいトレールが続きます。慎重に下降し、キレット小屋へ。

五竜岳へも厳しく長い山稜が続きます。再び急登をこなして五竜岳へ。五竜山荘に降りると、この日も直後からにわか雨でした。

3日目も黎明にスタート。なだらかな山稜を下り、陽が登る頃に唐松山荘への険しい登りにかかります。唐松岳からはいよいよ不帰の嶮。不帰Ⅱ峰の北方からザイルを出して慎重に下ります。

不帰の嶮は険しい下降で事故も多いところです。慎重に三点確保を徹底しながら下ります。

不帰の嶮を過ぎると、天狗原への急な登り返し。天狗原へ上がると、別天地のような広大な景色が広がっています。今日は天狗山荘泊。小屋前には雪渓が残っていました。天狗山荘ブランドの日本酒で至福の午後を過ごしました。夕飯も美味しかったです。

最終日も黎明に出発。白馬鑓に上がる途中でご来光。この日は霧が多く、杓子岳まではなんとか雲が切れてましたが、白馬岳に達する頃には霧に包まれてました。クルマユリが見事。

そして大雪渓ルートを下ります。急峻な谷を下り、雪渓が現れてからはアイゼンを装着。そこからは快適にスピードを上げて白馬尻へ。小屋は開設されてませんでした。緩やかになった登山道を下り、猿倉へ下山。長い山旅のゴールです。

壮大な縦走、にわか雨も旨くかわす事ができ、良い夏の思い出となりました。

投稿者: tthara

(公社)日本山岳ガイド協会認定ガイド [資格レベル] 山岳ガイドステージⅡ スキーガイドステージⅡ

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