台湾第2の高峰の雪山(3,889m)に登ってきました。
11月末とはいえ緯度が低いので汗もかかず寒くもなく、天候にも恵まれベストコンディションの高所ハイクでした。
午後の便だったので台北/松山空港についたのは16:30、出国を済ませてやや苦労してレンタカー屋のおじさんと合流し、レンタカーを借りて台北を出たのがもう18:00でした。渋滞の台北を抜け、高速で宜蘭へ。高速はゲートはないけどETC自動検知で有料でした。宜蘭から7号線で南下、途中から結構な細い山道を越え、武陵についたのは21:30でした。いや~長かった!武陵エリアの入口ゲートは24時間人が居て、雪霧国立公園の入場料を支払います。
途中、峠を越える町にファミマがあり、行動食や水を購入。ファミマは日本語そのままの商品もあり、日本との近さを感じます。
この日は武陵のホテルに泊まりました。22:30就寝。
雪山に登るには国立公園への入園許可証と、入山許可証の2つの許可証を取得する必要があります。今回は現地エージェントを使わなかったので、インターネットを使いすべて自分で日本から手配しました。ただし、最初に取得する入園許可証に現地連絡先が記入できない場合には、入山許可証は現地の警察に直接出向いて発行してもらう必要があります。早朝、公園内の警察署に立ち寄り、当直のおまわりさんに施錠を開けてもらい無事入山許可証をゲットしました(入山には二種類の許可証それぞれ2部ずつ必要です)。
おまわりさんはとても親切でした。
車がないと林道を3時間程度歩かなければなりませんが、レンタカーなのでそのまま登山口へ。登山口には事務所があり、ここで2種類の許可証セット1部を渡します。
右は登山口脇の貯水池。朝日がきれいです。
なんだかんだ準備して8:00スタート。しばらく森道を登ります。登山道は鎌倉アルプスより整備されている感じ。さすが国立公園。
一時間くらいでチカ山荘に到着です。七卡山荘と書くので、「シチカ」かと思いきや、現地の人は「チカ」と発音してました。
雪山東峰に近づくと開けてきますが、まだ森林限界に達してはいません。遠くに雪山本峰が見えます。
チカ山荘から2時間ほどで雪山東峰(3,201m)に到着。開けていて展望が良いです。緯度が低いので、まだまだ植生豊かです。
道標や植生、地形、地質の掲示もとてもよく整備されてます。このような看板が頻繁に出てきます。登山口から直線距離で100m毎に石柱も埋めてあります。
369山荘に到着です。チカ山荘と同様予約が必要ですが、予約さえできれば無料で宿泊可能です。ただし、寝間以外はなにもありません。寝具と食糧は自分で持ち上げる必要があります。
ここに泊まって、翌日登頂して下山という計画がベストのようですが、満室で予約できなかったので今日中に頂上を目指します。
山荘を出てしばらく開けた草原の斜面を登り、その後ピークを右から巻くように樹林帯を行きます。そして、森林限界を迎えると、雪山の頂上が見えます。
カール地形でモレーンも確認できますが、緯度が低いので低木や草が豊富に見られます。
カールの左側の斜面を乗越状の地形へ這い上がり、稜線に出ると一気に空が開けます。標高は3,800m近いですが、この日は風も穏やかで、長袖のシャツに薄い上着を一枚羽織るだけでちょうどでした。
13:00過ぎに雪山の頂上に到着。快晴無風の中、すばらしい展望でした。
3,886mの高峰ですが、とても穏やかです。頂上も良く整備されてます。
頂上からの景色です。玉山(3,952m)と思しき高いピークも、南国らしく緑豊かな山嶺です。
時間がないので急いでおります。登山道が整備されているのでペースを上げられます。雪山東峰付近で振り返ると、太陽が低くなってました。やはり11月末は陽が短いです。
快調に下山して、今日宿泊予定のチカ山荘に到着したらまだ日が高く、結局武陵まで下山してしまいました。ゲートでもう一部の入園許可証と入山許可証を担当者に渡すとおめでとう!と受け取ってくれました。予定の短縮はなんら問題ないようです(あたりまえですね)。
車をピックアップして林道を下り、昨日と同じ武陵農園国民賓館へいくと、何とか1室空いてました。シャワーと暖かい中華料理の夕食とベッドを確保。ただ、この国はアルコールを飲みながら食事をするという習慣があまりないらしく、食堂ではビールにありつけませんでしたが、疲労も溜まっていたので疲れを抜くにはちょうど良かったです。バイキングの夕食も豊富で美味しかった。
翌日は半日かけて武陵から台北へ来た道を車で戻りました。
せっかくなので午後は観光。まずは故宮博物館へ。所蔵品が見事でした。
宿に帰る途中で、松山空港近くの評判の店に立ち寄り、小籠包と台湾ビールで乾杯!台湾に来て初めての酒でした。
宿に戻り、夜は夜市の屋台で打ち上げ。ビールを探すのに苦労しましたが、メシはどれも安くて美味でした。
こんな屋台も。日本人がそのまま読むとぎょっとしますが、美味しかったそうです。私は手を出せませんでした。
台湾の山行はとてもよかったです。次回は沢登ですかね。