土曜日は久しぶりに鎌倉アルプスを行きました。
古都鎌倉を囲むようにそびえる里山で、ルートを選べば短く手ごろですが、道はそれなりの登山道なのでしっかりしたトレッキングシューズと装備がお勧めです。
今回は瑞泉寺の登山口から、最高峰大平山に登り、明月谷に降りて反対側の源氏山に登り返し、佐助稲荷に降りるルートをとりました。
鎌倉の古刹やおしゃれなカフェなども楽しめる、とても楽しいハイキングルートです。
秋空の古都を抜けて、でも鎌倉は暖かいので山の木々はまだ緑が深い感じです。
寄り道をして、下山後は秀逸イタリアン。
ところがそれで終わらず、地元友達と日付が変わるまで楽しく呑んだくれ、良い秋の夜長でした。
まずは登山口に向かいます。佐助トンネルを抜けて、小町通りを横切り若宮大路の二ノ鳥居の前を通り過ぎます。
わらび餅で有名なこすずさんの前をとおり、鎌倉彫の老舗までくると、
鶴岡八幡宮の門前に出ます。ちょうどご成婚のカップルが降り立つところで、皆拍手を送ってました。
春には桜がきれいな小径を抜けます。レトロなポストも鎌倉らしい。そして荏柄天神に出ます。学問の神様です。
岐れ道を山に向かっていくと、安くておいしいお気に入りの昼飯屋を過ぎて鎌倉宮へ。ここは護良親王を祀っているということで、菊の御紋が随所に見られます。この鳥居の前を右へ行きます。
さらに山に向かっていくと、永福寺跡に出ます。平等院を模した境内で、かつては鎌倉最大のお寺だったそうです。今はなく、近年公園として整備されました。この公園の脇をいくと、獅子舞登山口がありますが、今日は瑞泉寺へ向かいます。
道が細くなり、両側から谷が迫ってくると瑞泉寺の門に出ます。
ちょうど門の右手に登山口があります。天園ハイキングコースと名付けられてますが、鎌倉アルプスとも呼ばれてますね。いわゆる「ご当地アルプス」ですね。
本格的な山道となり、最初は急登が続きます。土の質が滑りやすいので雨上がりは注意が必要です。
鎌倉に「やぐら」と呼ばれる石窟がたくさんありますが、鎌倉アルプスにもちょくちょく出てきます。最大のものは覚園寺の裏手にある百八やぐらですね。当時の人が石のみで削り拓いたとのだから、もうその行為自体が修行ですね。
どんどん標高を上げていきます。秋の光は長くのどかですが、鎌倉は暖かく、木々の緑はまだ濃いですね。
途中貝吹地蔵様に手を合わせます。石碑は新しいですが、お地蔵様は長い歳月で顔が薄くなってますね。歴史を感じます。
時折、結構険しい箇所も出てくるので慎重に。分岐も無数にあります。獅子舞からの道と合流するとそろそろ天園です。獅子舞の道は沢沿いに登る清涼の道ですね。
天園手前のお茶屋さん。春にはタケノコのホイル焼きが食べられます。これが絶品!
天園からは遠く鎌倉の海が望めます。この日は水蒸気が多く、もやがかかってました。大平山がこのコースの最高峰です。
大平山からの下りは結構な急坂でスリップしやすく慎重に。途中、ロープが張ってある岩場も出てきます。尾根の上には仏様が鎮座していたりして、このコースの歴史と意味を感じます。
建長寺の上、半僧坊大権現の裏山「勝上けん」に付きました。鎌倉五山第1位の名刹建長寺の境内と、遠く鎌倉の町と海が見えます。今日はここを降りずに、明月谷に向かいます。
軽くアップダウンを繰り返し、標高を下げると人家が見えて下山口です。
明月谷の「笛」という店で一休み。手絞りのオレンジジュースで水分補給です。ここは音楽の店で、店内にはバロックの楽器がいっぱいです。
あじさい寺として有名な明月院の前を通ります。あじさいのシーズンは激混みですが、実は四季を通じてお花がきれいです。
明月谷の反対側の谷に入ります。鎌倉五山4位の名刹浄智寺の脇をとおり、たからの庭の入り口をかすめてまた山道に入ります。
源氏山に抜ける登山道を行きます。扇ガ谷の谷を望みながら。石塔も出てきます。しばらく行くと葛原が丘神社に出ます。
源氏山から大仏方面の登山道に入り、佐助稲荷に降りて終了。佐助稲荷は鳥居が連なる外人さんに人気のスポットですね。
下山後は鎌倉の絶品イタリアンでした。これも鎌倉アルプスの楽しみの一つです。