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2022年9月17日-18日 前穂高岳/北尾根

北鎌尾根の予定でしたが、二日目の午後から天気予報が芳しくなく、1日半でほぼケリがつく前穂北尾根へいってきました。

上高地から入り、初日は涸沢まで。

翌日は暗いうちに出発して、Ⅴ・Ⅵのコルあたりでようやく日の出です。

Ⅴ峰、Ⅳ峰と越えて、核心のⅢ峰へ。

Ⅲ峰のクライミングセクションを抜け、Ⅲ峰とほぼつながっている感じのⅡ峰をロワーダウンすると、あとはビクトリーロードを前穂の頂上。

Ⅱ峰あたりから上は頂上からばっちり見えるので、一般登山者に出迎えられます。

重太郎新道から上高地へと下山しました。

20220910-12 後立山連峰縦走(爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳~五龍岳)

後立山連峰、八峰キレットを踏破する縦走に行ってきました。

扇沢に集合し、柏原新道へ。

初日は種池山荘泊なので、ゆっくりと集合です。

翌日、ライチョウに見送られ、剣岳を眺めながら爺が岳、鹿島槍と進みます。

鹿島槍の南峰から悪い岩場の始まり。

北峰を越えるといよいよ八峰キレット。

慎重に下っていきます。

八峰キレットを下り、本日の宿、キレット小屋へ到着。

順調に来たので昼過ぎに到着し、午後は大宴会からの素晴らしい夕日。

翌日は黎明からスタート。

五竜岳を見据えながら悪い岩稜を越えていきます。

八峰キレットより、むしろキレット小屋~五竜岳間の方が悪いかも。

五竜からは遠見尾根を下山。

長いアップダウンを経て、最後はお花畑を抜けてスキー場ゴンドラ乗り場へ降りました。

後立の山々は変化に富んでいて楽しいです。

2022年9月2~4日 剱岳/別山尾根

毎年恒例、9月第一週の剣岳/別山尾根

今年も二日目が悪天のため、三日目に登頂してそのまま降りるというハードスケジュールとなりました。

新幹線で富山につくと、風の盆のPRブースがありました。

初日も雨がぱらつく中、室堂から別山乗越を経て剣山荘まで。

途中、オコジョがかなり長い時間我々の周りを飛び跳ね回るという、貴重な体験をしました。

翌日は早朝に出てアタックを試みるも、降雨で断念。

最終日は未明に出発。

岩は乾いていて、危険個所もいつもどおりに通過し、縦ばいを越えて頂上へ。

前日とは打って変わって素晴らしい晴れの剣岳頂上。

帰りにはライチョウにも遭遇。

剣山荘に戻り急いで支度をし、みくりが池温泉で汗を流してから下山しました。

毎年恒例となった9月第1週の剣岳登頂もこれで5回目。

連続登頂記録更新中です。

2022年8月27~28日 北岳(草すべり~八本歯のコル)

天気イマイチでしたが、ノーマルルートで北岳に登ってきました。

入山口の広河原からは遠くに北岳が見えます。

笠雲がかかっていたので、予報どおり午後から崩れると予想。

白根御池から草すべりを上がり、肩の小屋にたどり着くと、予想通りガスが出て、頂上は真っ白でした。

高山植物を愛でながら八本歯へ降りていくと、とうとう雨が降り始めました。

小雨の中、大樺沢を下って白根御池小屋へ。

地元の日本酒がたくさん置いてあり、ご飯も美味しかったです。

2022年8月10~12日 裏劔・池の平小屋

天気がイマイチだったので、裏剣を見に、池の平小屋まで行ってきました。

剣沢小屋を黎明に出て、剣沢雪渓を下ります。

真砂沢ロッジを過ぎると、小雨の中やや足場の悪いルートどり。

剣沢の急流を経吊り、二俣の吊り橋を越えて、仙人池への尾根に取り付きます。

三の窓雪渓はかなり上までつながっていました。

尾根を登り切って、まずは仙人池ヒュッテへ。仙人池からの裏剣は八ツ峰がかっこよい。

それから、本日のお宿、池の平小屋へ。

池の平小屋からは、モンローの唇(みたいに残る雪渓のことです)がくっきり見えます。

池の平小屋はお風呂にも入れて、景色も良くご飯も美味しく、人も少なく。

翌日は雨がぱらつく中、同ルートを剣御前小屋まで戻りました。

2022年8月13日 立山全山縦走+龍王岳/東尾根

午前中の天候がイマイチだったので、午後から取り付けてリスクの少ない龍王岳東尾根へ。

ヨーロッパアルプスを思わせる御山谷をバックに爽快なリッジを登攀してきました。

剣御前小屋に泊まり、まずは別山からスタート。

真砂岳を経て立山三山を縦走します。

ずっと怪しい空でしたが、一ノ越に降りてくると雨が降り始めました。

しばらく様子を見ていたら雨が上がったので、御山谷を下降。

青空も広がり、カールの中のモレーンと池塘を縫って取り付きます。

簡単な岩登りを快適にこなして明瞭なリッジをグイグイと登り、龍王岳へ。

そこからは一般道を室堂に下り、今日のお宿、みくりが池温泉に到着。

龍王岳/東尾根は簡単ですがとても爽快な入門バリエーションルートです。

2022年8月8日 剱岳/八ツ峰Ⅵ峰Cフェース・劔稜会ルート

八ツ峰Ⅵ峰フェースには沢山のマルチピッチルートがあります。

その中でも、登りやすく人気の高いのがCフェース剣稜会ルート。

長次郎雪渓を真下に、岩と雪の殿堂を爽快に登ります。

まず、長次郎雪渓を詰めます。

近年雪渓の崩壊が激しいですが、今年は比較的安定していました。

Ⅵ峰フェース群は、ちょうど熊の岩の目の前あたり。

左岸に這い上がってCフェースの取り付きを目指します。

名物の一枚岩はトラバース気味に登って抜けます。

そこからは簡単なピッチをこなしてCフェースの頭へ。

懸垂を交えて5・6のコルへ降り立ち、ガレの激しい沢を下降して長次郎谷へ戻ります。

Cフェースは難易度もさほど高くはなく、快適なマルチピッチルートです。

2022年8月7日 剱岳/源次郎尾根

剣岳のクラシックルートで、毎年恒例の源次郎尾根

人気ルートだけあって老若男女わんさか。

先行パーティーのご厚意のおかげで下部で先頭に立たせてもらい、快適に抜けることができました。

黎明の剣沢雪渓を下って取り付きへ。

既に数パーティーが準備していましたが、途中で抜かさせてもらいました。

天気も良く、岩も良く乾いていて快適な岩稜でした。

隣の長次郎谷の雪渓は、昔に比べて雪の残り方が変わってきている気がします。

第二岩峰を懸垂して、あとはひたすら急登を頂上に向かって。

一般道とは違う岩稜から頂上に上がります。

下山は別山尾根。

高山植物を愛でながら、剣沢小屋に戻りました。

2022年7月29日~30日 黒部源流/赤木沢

国内屈指の美渓、黒部源流の赤木沢。

盛夏に遡行してきました。

折立から入山し、百花繚乱の山道をまずは太郎平小屋へ。

太郎ラーメンで腹ごしらえをして、美しい木道を黒部源流へ薬師沢沿いに降りていきます。

薬師沢小屋で、まずは入山祝い。

翌日は早朝にスタート。

まずは黒部川本谷を遡行し、魚止の滝まで。

そこから赤木沢に入り、美渓の遡行が始まります。

谷に陽が差し込むようになると、緑と水しぶきが光に映えます。

次々と出てくる滝を越えて、遡行。

7月のこの時期はまだ雪解け水の水量が多いので、淵が深い滝は巻き気味にクリアしました。

そして、赤木沢のハイライト、大滝へ。

大きさも形状も、壮観です。

大滝を越えると水量も減り、源頭域に入ります。

天気も怪しくなりそうだったので、上流の三俣は、一番右のショートカットラインを取りました。

最初の一滴を越えると、源頭のお花畑へ。

草原を抜けて稜線に出て、北の俣岳を越えて太郎平へ下ります。

その日のうちに富山まで下山し、富山湾の美味い魚介の寿司屋で打ち上げ。

赤木沢はさほど難易度も高くなく、手頃に楽しめる美渓です。

2022年7月23~24日 西穂高岳~ジャンダルム~奥穂高岳

7月海の日連休に予定していたジャンダルムは悪天で中止。

翌週は見事に晴れて、西穂から奥穂まで完走できました。

新穂高から入山し、まずは高山植物で百花繚乱の西穂山荘へ。

夕方には見事な雲海と、笠ヶ岳に沈む宵の明星を見ることができました。

翌日は未明に出発し、ご来光を仰ぎながらまずは西穂まで。

そこから険しい岩稜がスタートします。

脆く急峻な岩場を、三点確保を徹底しながら慎重に進みます。

間ノ岳、天狗の頭を越えて天狗のコルまで。

途中、逆走の悪い一枚岩も慎重に越えて。

天狗のコルからはひたすら急峻な岩稜を登り、畳岩の頭、コブの頭を越えて、ジャンダルムへ。

頂上では天使が待ってくれています。

そこから先もロバの耳、馬の背と難所が続き、最後は奥穂高岳の頂上へ。

西穂からジャンダルム、奥穂の縦走は危険な岩場が連続する上級者ルート。

毎年、複数件の滑落事故が発生しているので、しっかりとした基礎クライミングの技術を習得し、経験を積んでからチャレンジすべきルートですね。